リビングの壁に潜むだまし扉と隠れ部屋のある住まい
ご結婚を機にご両親との同居を決めたY様ご夫妻。ここでご紹介するリフォームは、ご夫妻の新居となるご実家2階部分の全面改修です。築30年の大きな日本家屋の2階にあった続き間の和室4部屋をすべてなくし、約14帖のLDKと約9帖の寝室をつくりました。若いご夫妻のご要望を叶えたモダンなインテリアは、もと和室とはとても思えません。
キッチン奥にパントリーを設けました。ものが増えがちなキッチンはパントリーがあると、とても便利!
一番の見どころは、ご主人がぜひ実現したいと考えていた隠し扉つきの書斎です。リビングから寝室と書斎に出入りする間取りは、リビングの壁に扉が2つ並ぶことになりますが、それが嫌だったというご主人が、SNSでだまし扉のアイデアを得て、書斎を隠し部屋にしたいと発案。リビングの壁面を、無垢材のピースを組み合わせたウッドパネルにし、造作シェルフでカモフラージュすることで、一見しただけではドアがもうひとつあることに気づきません。「隠し扉にしたことで部屋全体がとてもスッキリとしました。それに秘密基地のようでなんだかワクワクします」とご主人。訪れるご友人からとても驚かれるそうです。
階段部分を壁で囲み、室内窓を設けることで、明るさと開放感、親世帯とのつながりも感じる空間に。廊下部分をなくすことによりLDKの広さを確保し、おしゃれ感も演出しています。また、造作のテレビボードは、壁一辺の幅いっぱいに取り付け、限られた空間を広く見せるレイアウトを実現。
ご夫妻は勤務が不規則で家にいる時間が長いため、設備や内装材は快適性を重視。内窓やエコカラット、無垢材フローリングを採用し、読書が趣味のご主人のために照明の位置も工夫しました。
ご結婚前は新築も視野に入れておられたそうですが、祖父様の建てた立派なお家を残したいとの思いで決められた今回のリフォーム。受け継いだお家で新たに生まれていく時間は、ご家族の歴史を優しく紡いでいくことでしょう。
技あり! こだわりポイント
壁の奥には書斎が出現!扉を開けるたび、ワクワク感が止まらない大人の秘密基地が完成!一人の時間を愉しみ、趣味に没頭するためのご主人専用のスペースです
PLAN
「書斎とキッチンパントリーが欲しい」というご要望を、限られたスペースで広く快適に実現すべくプランニングしました!
OWNER’S VOICE
内装の提案が◎でした! 寝室側の壁に貼ってあるウッドパネルと隠れ書斎がいちばんのお気に入りです。
リフォームして祖父の家を残すことにしてよかった。大切に住んでいきたいです。
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