太陽光発電と蓄電池

太陽光発電は蓄電池併用型へ

家庭用太陽光発電は昔と比べて大きく変化しました。20年ほど前は売電中心の使い方でしたが、売電価格の下落や蓄電池の普及に伴い、近年は発電した電気を自宅で使い、電気料金を節約する「自家消費」が重視されてきています。

システムの仕組み

蓄電池併用型太陽光発電システムは、天候や時間帯によって電気の流れが変わります。晴れた日の昼間は、発電した電気を自家消費し、余った電気を蓄電池に充電・売電します。夜間や雨天時は、蓄電池に貯めた電気を使い、蓄電池の電気がなくなると電力会社から電気が購入されます。

注目されている理由は3つ

１．電気料金の節約

自家発電・自家消費することで、電力会社から買う電気の量を減らせます。昼間に貯めた電気を夜間に使うことで、電気代を大幅に削減できます。

２．停電対策

自然災害などで停電になった時、蓄電池に貯めた電気で最低限の電化製品（照明や冷蔵庫、スマートフォンの充電など）を動かすことができます。日中は太陽光により発電するので長期の停電にも対応可能です。

３．環境への貢献

再生可能エネルギーの自家消費を増やすことで、化石燃料への依存を減らし、CO₂排出量削減に貢献します。また、需要が集中する時間帯の電気の購入が減ることで、安定した電力供給に貢献します。

今後の展望

今後は、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた「スマートハウス」が主流となり、家庭が小さな発電所のようにエネルギーを管理する時代が訪れると期待されています。ペロブスカイト太陽電池などの次世代型太陽電池の登場や、政府の補助金制度が後押しとなり、普及が拡大する可能性は高いでしょう。