分断されていた生活空間を繋げて住みよく心地よく
新しく作ったLDKを住まいの中心に据え、コンパクトな住空間をリフォーム
築48年のF様邸。冬の室内の寒さと、膝が壁につきそうなほど狭いトイレにお悩みでした。また、年数を経て同居のご家族の人数が変わり、住まい方が変化してきていました。今回のリフォームでは、2階にあった私室を1階に移し、生活空間をLDK周りに集約させて動線がコンパクトになるようプランニング。
リフォーム前は居間とダイニングが離れており、居間は本来の役目をほとんど果たしていない状態でした。一部屋で食事と団らんを過ごせる空間を作るため、キッチンと、隣接する和室、間にある廊下を、ほぼ全面解体し、LDKとして生まれ変わらせました。解体の際に断熱材をしっかりと入れ、既存の窓には内窓を取り付け断熱性も高めています。
リフォームを機に、LDKで過ごす時間が増えたというご家族。「何よりも良かったことは家が明るくなったことです」。家の南北の窓から窓へ一直線に光と風が通るLDKは、白を基調にした内装が光を反射して自然光のままでも十分に明るく感じます。もともと高めだった天井高を活かし、開放的なイメージに。柱を目立たせない内装や、金具や脚を隠してスッキリと造作したテレビボードにも注目です。
これまで来客をもてなすスペースがなかったというF様邸でしたが、大きな窓から庭を眺められるリビングが最高のおもてなし空間となりますね。6月にリフォームが完成したばかりなので、夏冬を通した空調の効きの良さを体感できるのはこれから。長く快適に暮らせるこれからの住み心地も楽しみですね。
美しい庭を持つ築48年の広々とした日本家屋。18年ぶり2度めのリフォームで、庭を眺める日当たりの良い場所が特等席に。最も快適な場所を有効に使えるよう、使い勝手を大きく見直しました
人気のアイランドキッチン。丸見えになってしまう欠点を、コの字型のカウンターでカバーしています
構造上抜けない柱がありますが、周り縁をつけないことで天井との分離感をなくし、すっきりと見せる工夫をしています
壁を壊した際に、敷居の段差も撤去し、バリアフリーに近づけました
仏壇の収納扉は壁と一体化させ、テレビボードは支柱をなくしたデザインに。お掃除ロボットの効率も考慮しました
リビングは仏間を兼ねていますが、洋室のインテリアはそのままに、月参りなどの儀式にも無理なく対応できます
PLAN
「1階だけで生活できるように」とのコンセプトのもと、
LDKの隣にプライベートルームを移動し動線をコンパクトにした住まい
BEFORE
AFTER
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