インテリア インテリアコラム
天然材のお手入れは、やっぱり自然素材で
みつろうをメンテナンスに取り入れて、自然との循環を考える
無垢材の床や家具など、こだわりの素材のお手入れに使いたい自然素材のひとつ「蜜蝋」。今回は、尾山製材株式会社の尾山さんに、多目的に使えるみつろうクリームと循環型ライフスタイルの提案についてお聞きしました。
手軽に使える自然素材の
「みつろうクリーム」
尾山製材は、地元の天然広葉樹をはじめ国内外の木材を取扱っている会社です。木工品の仕上げに使う自然塗料を模索中に〝みつろう〟と出会いました。その質感の良さに感激し、材木屋の知識を駆使して一般家庭でも手軽に扱える配合を研究。現在、弊社オリジナルの「みつろうクリーム」シリーズを製造販売しています。
布や固めのスポンジで手軽に塗れ、素手で扱っても安全です。木の質感を損なわずに、撥水、保湿、防腐、防虫・防カビ、反りや汚れの付着を防止する働きがあります。
革製品や愛犬の肉球にも
みつろうクリームには「木工用」以外に、「革用」「愛犬の肉球用」がありますが、感触や香りのお好みで使い分けていただいて構いません。乾燥した革や木材の自然な艶を蘇らせ、軽度の傷も目立たなくなります。竹製品や木管楽器のお手入れや、鉄製品の錆止めに使う方もおられます。
口にしても安全な素材だけでつくっているので、赤ちゃんやペットのいるご家庭でも安心。食器にもお使いになれますよ。
自然の営みと共に暮らす
日本では昔、米ぬかを使って木の床の手入れを行っていましたが、その習慣は今や失われつつあります。ものを大事にする気持ちが希薄になっていて、自然環境をはじめ自身の生活環境への関心が薄れているように感じます。
私自身、みつろうクリームをきっかけに里山再生への意識が高まりました。弊社でも、地元富山の林業の支援をはじめ、林業の循環までを視野に含めた様々な活動をしています。
こんな時代だからこそ、床を磨きものを大切にするメンテナンス文化を取り戻せたら、材木や家への愛着も取り戻せるのではないか。それがいずれは里山再生への動きに繋がるのではないかと考えています。
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