屋根のお手入れ
住まいのお手入れ便利ガイドvol.32
屋根は常に雨風や紫外線にさらされています。劣化したまま放置しておくと、老朽化を早める原因となってしまいます。環境にもよりますが、10年を区切りとした考え方をおすすめします。
定期的にご相談を。
(1)スレート系 (2)セメント系
スレート系は色あせやサビが目立ってきたら塗り替えを検討しておくと安心です。金属製の部分にサビや腐食が見えたら、取り替え補修を行いましょう。
セメント系は、色あせで表面の塗料が落ちていたり、ひび割れや欠けを見つけたときが危険信号です。
クギ浮き
芯木が木の場合は雨水が浸入し、腐る原因に。
サビ
板金が腐食すると穴があき雨水が浸入したり、釘が抜けやすくなる。腐る原因に。
はがれ
釘の抜け、サビを放置すると、板金の飛散で外部での事故や、雨漏りの原因に。
ひび割れ
一部の破損・劣化でも放置すると雨漏りの原因に。
コケ
屋根のコケや、枯葉は雨水を引き込む恐れがああるので、早めに取り除く。
(3)陶器瓦
陶器瓦は寿命が長く、色落ちがあまりありません。しかし、瓦の下の野地板は傷みやすいので、天井裏の点検口からのぞいて、屋根に打ち付けてある板が腐っていないか点検をしましょう。瓦は、汚れがひどい場合は洗うか、部分的に交換をしておきましょう。屋根のコケや、枯葉は雨水を引き込む恐れがあるので、早めに取り除きます。
ズレ
雨漏りの原因に。早めの相談を。
ゆがみ
崩れ、落下の恐れあり。
浮き
瓦が浮いて水が浸入することがある。早めの相談を。
漆喰のはがれ
はがれた部分から水が染み込むことも。早めのご相談を。
(4)金属系 (5)ガルバリウム鋼板
金属屋根の素材はアルミ、フッ素鋼板などや耐久性にすぐれたガルバリウム鋼板があります。素材が軽量なため、カバー工法に利用されます。サビの被害が多いので、雨水がスムーズに流れるように、枯葉などのゴミが溜まっている場合は、早めに取り除きましょう。
※カバー工法・・・既存の屋根を撤去せず、上にかぶせる工法
塗装のはがれ
はがれた部分にサビが発生すると塗装しても強度が保てなくなる。
赤サビ
切断部から内部に侵食してくるサビ。材料本体に影響してくる。早めの対応を。
白サビ
表面的なサビ。高温、多湿の場所でできる。
めくれ
雨漏りし、天井や壁の染みになってしまう。早めの対応を。
穴あき
サビが進行して穴があくと塗装だけでは難しい。板合補修を。
【危険】
- 一般の方が屋根の上に上るのは、落下事故の原因になるなど危険を伴いますので絶対にやめましょう。
【ご注意】
- 屋根は軽度なうちに補修をすれば安価で済みますが、放置すると高額な補修費用がかかる恐れがあります。定期的にご相談を。
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