生活空間を集約させた介護リフォームで 家での時間をより快適に
陽だまりの中でずっと過ごせる
明るいLDKを中心にしたバリアフリーリフォーム
お父様の入院をきっかけに、ご両親の住む家のリフォームを決められたS様。「退院後は車椅子生活になると言われていたので、リフォームは絶対に必要でした」リフォーム前の家は、和室ばかりで敷居も多く、車椅子で動くには不便な環境だったそうです。
最も様変わりしたのは、寝室とひとつづきになったLDK。キッチン、ダイニング、12帖の居間と6帖の和室の仕切りを全てなくし、全ての機能を持つ28帖の大空間を作り上げました。
LDKと寝室を仕切る4枚の戸には、多くの工夫が込められています。ひとつは吊り戸であること。床にレールがないため車椅子でスムーズに移動できますし、扉の重さが床にかからないのでご高齢の方でも軽い力で動かせます。もうひとつの工夫は、壁の用途を持った引き込み戸を作ったことです。規格品はサイズが合わないため特注で造作した4枚戸は、締め切ると天井から開口部いっぱいまでの壁となり、開け切ると全く仕切りのないひとつの空間となります。
「父母が1日の大部分を家の中で過ごすことを考えたら、部屋を明るくすることは絶対に外せなかったですね。特に寝室は窓がないから、戸を締め切ると昼か夜かもわからなくなってしまうので」とS様。壁と天井の白いクロスが窓からの光を反射し、部屋の奥まで明るさを届けます。床材と建具も淡い木目色にし、明るさと統一感を持たせました。造作の吊り戸は他の建具と同じ色になるよう建具のメーカーから面材を取り寄せて作ったもの。優しい色づかいと共に、施主様の優しい気持ちがあふれるリフォームとなりました。
古くなった水回りと、断熱の低さもリフォームにより改善。キッチンはガスからIHになり安全に。断熱材も入れ直したため空調効果も高まり、ヒートショックの心配もありません
技あり! こだわりポイント
トイレの前に車椅子のまま使える洗面化粧台を設置。日常生活のほとんどをLDK周りの移動ですませることができます
ドアの取っ手は車椅子に座ったままでも扱いやすいものを採用。リハビリ施設を訪れた時に参考にしたそうです
DATA
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