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絹のある暮らしが肌感覚を目覚めさせる

奇跡の繭が織りなす健康・美容効果と癒しの力

最も古い繊維と言われ、人々の生活を支えている絹。今回は、富山・城端絹のブランド「JOHANAS」の松井さんに、絹を取り入れた暮らし方提案と、城端の伝統織物「しけ絹」の魅力についてお伺いしました。

希少な「しけ絹」を守り続ける
日本で唯一のブランド

JOHANAS(ヨハナス)は、江戸時代から伝わる城端絹を現在唯一製造している松井機業が、絹織物としけ絹(※)の魅力を知っていただきたいと立ち上げたブランドです。

希少な繭からつくられるしけ絹は、節のある糸が特徴で、城端の伝統技法により透けるほど薄く織ることで星空のような光沢を持つ独特な風合いの絹布となります。

※「しけ絹」とは、2頭の蚕が1つの繭をつくる「玉繭」からつくられる絹。2頭の蚕の糸が絡み合いところどころに節がみられるのが特徴。通常、蚕は1頭で1つの繭をつくるため、玉繭ができる確率はわずか3%ほど。

住空間にいいことだらけ
建材としての絹

絹は衣類だけでなく、絹布と和紙を張り合わせた絹紙として古くから襖や屏風、壁紙に使われてきました。

天然の空気清浄機とも言える調湿・消臭効果のある絹は、遮熱や保温の働きもある優れた素材です。寝室に絹を使うことでとてもよく眠れるようになったとの声も頂いています。

節のあるしけ絹は、光を乱反射させ空間を明るくする効果があります。北陸に多い浄土真宗では東向きに置く仏壇の扉に、しけ絹を使うことで、朝日が反射し部屋に明るく厳かな雰囲気も生まれ、それが好まれてきた理由だと考えています。人為的につくれない不規則な光の透過には、木漏れ日のような癒しがあり、いつ見ても飽きることがありません。

肌で感じる絹の心地よさが
身体を目覚めさせる

枕カバーやインナーマスクなど、肌に触れるアイテムは、美肌・美髪効果が実感できます。私自身、しけ絹に触れる生活をしていて、肌感覚がどんどん目覚めていくように感じています。以前は自身の心地良さよりも、見た目や他人の視線を優先して生きていたんだなということが、今ではよくわかります。

試作品の繭カプセル

今実現させたいと思っている商品が、人が入れる絹の繭カプセルです。試作品に実際に入られた方からは、安心する、癒されると好評です。全身を絹に包まれる癒し効果を、みなさんに体感していただきたいですね。

蚕の餌となる桑の木を育てるための土

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