吹き抜けを塞ぐことはできますか?
家が手狭になり、部屋を増やしたいと考えています。吹き抜けをやめて2階に部屋を増やしたらどうかなと思うんですが、可能でしょうか?
容積率などの制限がありますが、吹き抜けを部屋にすることは可能です。
吹き抜けのスペースにもよりますが、床や間仕切りを作り、独立した部屋にすることは可能です。
施工方法としては、壁で間仕切りをして出入り口に建具ドアを設置し、換気設備や断熱工事などを行います。
また、場合によっては建物の耐震バランスを考えて耐震補強が必要な場合や照明、コンセントなどの電気配線工事も必要になってきます。
吹き抜けを塞ぐデメリット
広々と開放感のあるLDKの吹き抜けがなくなることで、どんなデメリットがあるかも考慮しましょう。
まず気になることは、採光が落ちてしまうこと。窓の向きにもよりますが、LDKが暗くなってしまうかもしれません。床面積は変わりませんが、天井が低くなることで、狭いと感じてしまうこともあります。
閉塞感や暗さが気になる場合には、1階に窓を増設することも検討するとよいでしょう。
吹き抜けを塞ぐメリット
一方、部屋が増える以外のメリットは、暖房効率が上がる事です。暖かい空気は上に上がるため、吹き抜けの部屋は冬の暖房効率が悪くなっていました。しかし、吹き抜けを塞ぐことで、暖かい空気が上昇せず部屋を循環してくれるため温まるスピードも早くなります。
天井が下がるため、夏の冷房も効きが早くなり、光熱費も抑えられます。
また、生活音が2階の部屋に響かずプライバシーが守れるという利点もあります。
建築基準法で注意すべきこと
なお、法的に注意しなければならないこともあります。
それは「床面積が増えるため増築となる」点です。容積率がオーバーになる場合は、部屋をつくることはできません。
また、防火地域や準防火地域に指定されている地域にお住まいの場合は確認申請が必要です。それ以外の地域であっても床面積が10㎡を超える場合は、確認申請が必要なため注意しましょう。
なお、部屋ではなくロフトであれば、床面積に含まれず増築にならないため、容積率制限にかかる場合は、ロフトも視野に含めたリフォームプランを考えてみるのも選択肢のひとつです。
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