家の2階にトイレを増設するときの注意点は?
家族が増えて、2階にもうひとつトイレを増やそうと考えています。リフォームの際の注意点などはありますか?
2階にトイレを設置する場合、設置場所によって費用がかなり違うことがあります。配管や排水音の問題をしっかり考えた場所にするのがおすすめです。

配管の距離を短くする
2階にトイレを設置する場合、1階のトイレから給排水管を伸ばす工事が必要になってきます。そのため、1階のトイレと2階のトイレの距離が長くなればコストがかかってしまいます。
給排水管にかかる費用の目安は、1mにつき1万円程度なので長くなればその分だけ費用は上がります。コストを抑えるのであれば、配管をできるだけ短くできる位置に2階のトイレは設置しましょう。
また、2階まで上げる水圧が不足していればポンプの増設が必要ですし、床の防水工事が必要であればそのコストもかかります。そういう意味では建物の間取りや条件にもよりますが、1階の真上に2階のトイレを設置するのが良いでしょう。
排水の音が気にならない場所を選ぶ
2階にトイレを設置する際に注意する点は、音が気にならない場所を選ぶことです。トイレの音が気になると、睡眠を邪魔されるかもしれません。スペース的に余裕がある場合には、できるだけ寝室から離れた位置が良いでしょう。
寝室と隣接する場所しか設置場所がない場合は、クローゼットや収納を間に配置するなど、少しでも距離を保てば音を軽減できます。
また、1階の寝室など居室の真上に設置するのは直接音が響くので避けましょう。
配管が長くなる場合は、その配管を通過する水の音も気になる場合があるので、配管の下も居室にならないようなレイアウトにすることが必要です。
おすすめの設置場所
1階のトイレの真上に設置
2階の間取りにもよりますが、1階のトイレの真上に設置するとさまざまなメリットがあります。
まず、給排水管を工事する際に真下にトイレがあると最短距離の配管工事で済みます。そのため工事範囲も最小限に抑えられ、配管を伸ばす費用のコストダウンに繋げることができます。
また、2階のトイレの配管が1階の部屋を通過しないので、水が流れる音があまり気にならなくなります。
もし1階のトイレの真上に2階のトイレを設置するスペースが確保できるのであれば、コストと音の問題をクリアできるベストな設置場所といえるでしょう。

階段の近くや狭い廊下に面している箇所に設置する場合は、ぶつからないことを考えてトイレの入口を引き戸にすると安心です。
廊下や階段上のデッドスペースに設置
廊下や少し広めの踊り場などの空きスペースもトイレの設置場所として一般的です。2階の階段の端がデッドスペースになっている場合は、その位置を有効活用するのも良いでしょう。


階段の踊り場にトイレを設置したリフォーム事例 →オリバーの施工事例はこちら
クローゼットや収納に設置
廊下や踊り場、階段などに全く空きスペースがない場合に、クローゼットなどの収納スペースを削って設置するケースはよくあります。既存の廊下や部屋のスペースを削ることなくトイレを設置できるので、現状との違和感がありません。実際にトイレに必要なスペースは1〜2㎡程度あれば十分なので、大きめのクローゼットなら一部をトイレスペースに活用することもできるでしょう。


押し入れにトイレを設置したリフォーム事例 →オリバーの施工事例はこちら
2階にトイレがあると生活がとても便利になります。家族が増えた場合の朝の混雑や高齢者のトイレの回数が増える問題を解消してくれます。
費用やレイアウトでお悩みの方も、一度プロのリフォームアドバイザーにご相談ください。
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